コロナウィルスと食の安全

今日は、ラジオThe SPLENDID TABLEでフードサイエンスライターのKenji López氏による有益な情報をもとにしたコロナウィルスと食の安全についてのお話です。

食べ物で感染するのか?

コロナウィルスはくしゃみや咳をして唾などと一緒にウイルスが空気中に浮遊し、それを吸い込むことで感染します。これまで、食べ物を通じての感染はほとんどないと言われています。例えば、感染の疑いのあるシェフが調理中にくしゃみをして、ウイルスが食べ物に付き、それを食べた人は感染するかといったシナリオでは、増えていくバクテリアと異なり、ウイルスは付着するたびに効力が弱まるため、感染する恐れはほぼないとのことです。

買い物のベストプラクティスは?

人の多い大きなスーパーに行くより、地元の小さな食料店に行くほうがよいでしょう。ドアの出入りなど狭い空間で、同じ空気を吸うことで感染する可能性が高くなるためです。人の多い時間帯を避けましょう。また、セルフキャッシャーを使うのも感染を防ぐのに効果的です。それでも安全のため現金でなく、クレジットカードを使い、スーパーを出た後は、手を消毒しましょう。手洗いについてはソープも同様に効果的であるため、消毒液を使いすぎる必要はないとのことです。

輸入食品やデリバリーは安全?

例えば、中国などアジアから輸入された缶詰食品は大丈夫なのかという話には、これで感染することはないとのこと。そもそもウイルスは72時間後には消滅し、上記のシェフを例にして、たとえウイルスが付着していても口に入るまでに長い経路をたどっているため、ウイルスの効力はほぼないといってよいでしょう。食品の宅配サービスについては、レストランは食の安全性について家庭よりも厳しいルールがあるため、レストランのデリバリーを信頼してよいとのことです。

引き続き、人との接触はできるだけ最小限にし、小まめな手洗いや外出中は顔を触らないようにするなどの対策をしましょう。個人的にはラジオを聞いて、食べ物や買い物について過度に神経質にならなくてもよいということがわかりました。
Stay safe and well!

Reference:
Food Safety and the Coronavirus with Food Science Writer Kenji López, broadcasted by The SPLENDED TABLE