涼しいエネルギー「月礼拝」

6月最後の1週間が終わろうとして、夏もいよいよ本番。ボストンは日本の夏よりだいぶ過ごしやすいとはいえ、湿度の高い日が続きますね。湿気が高いと、なんとなく身体がだるく、疲れやすく感じませんか。今日は、暑い夏でも気軽にできる、「月礼拝」を紹介します。

ヨガを続けていらっしゃる方は、「太陽礼拝」(sun salutation)はご存知でしょう。チャトランガから、アッパードッグ、ダウンワードドッグ、英雄のポーズとアップダウンの多い太陽礼拝のフローは身体を強くしてくれます。
身体が本調子ではない時、それでもゆっくりとやさしく身体を動かしたいときは、「月礼拝」(moon salutation)がおすすめです。月礼拝も太陽礼拝と同様、フォワード・フォルドやコブラのポーズ、トリコナアーサナなどがありますが、太陽礼拝と比べ、アップダウンよりも左右への動き、また身体を伸ばすアーサナが多いのが特徴です。フローの間にチャイルドボーズでゆっくり休んだりもします。

昨日のレッスンでは、月礼拝のフローでヨガを行いました。参加してくださったみなさんは「リラックスできた」、「身体がより伸びた感じ」とおっしゃっていました。名前が指すように夕方以降のヨガは、月礼拝のフローがおすすめです。身体と心に高いリラックス効果があり、涼しいエネルギーをあたえてくれます。この夏、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。一段と夏を楽しめるでしょう。Yoga Sensei Bostonの月ヨガレッスンにもぜひお越しくださいね。

ヨガをもっと楽しむために

今日は、皆さまにもっとヨガを楽しんでいただきたく、私が日頃ヨガの練習を通して感じていることをシェアしたいと思います。

規則的にヨガを練習していると、できないアーサナができるようになったり、フローが少しスムーズになったことを感じることができるかもしれません。私の最近の練習では、足首がさらに柔軟になったことで、フローがさらにスムーズになったことを感じることができました。このようなちょっとした変化が、皆さまもヨガを練習される中であるかと思いますが、そのできるようになったことにもっとフォーカスをおいてみましょう。例えば、胸がさらに開けるようになったこと、呼吸が気持ちよくできるようになったこと、チャレンジングポーズが1秒でも長く、また1cm遠くに指先が届き、アーサナの深まりを感じれるようになったことなど、この小さな観察の積み重ねが、ヨガを楽しく、長く、そして効果的に続けることだと思います。レッスンでも、ちょっとした達成感が味わえたら、ぜひ教えてくださいね!

また逆に、できないアーサナがあると思います。そのようなアーサナにどのような意識をもっていますか。「難しい」、「苦手」、「怖い」などでしょうか。もちろん、身体を痛めないように注意が必要だったり、腕の力や、柔軟性がやや必要なアーサナもありますが、そのアーサナに挑戦することに対して、マイナスイメージをもっている方は、そのイメージを取り除くと、少し進歩が感じれるかもしれません。挑戦して、ちょっとしたプラスの変化を感じれるように意識をもっていきましょう。

脳とメンタルに関連したお話ですが、実はこの「潜在意識 (subconscious mind)」は、日常生活の意思と行動の決定に大きな影響をもたらします。なんだか、大きなことのように聞こえますが、「何を食べる」、「誰と会う」などの小さな選択を行う際にも、当てはまります。脳には、意識(理性に左右されるもの)と潜在意識(感情に左右されるもの)とあり、行動の結果は潜在意識が鍵を握っているのです。「前向きなメンタルは思考を変え、その思考は行動を変える」とよく言われますが、できるだけ前向きな気持ちをもっていたいですね。そして、ヨガや瞑想は、身体だけでなく、心にもよい効果があります。ぜひ、楽しみながら続けていきましょう。

睡眠について学ぶ②

コープリー・スクエアにて日光浴を楽しむ人たち。金曜日はファーマーズマーケットで賑わっています

6月に入り、本格的に暖かくなってきましたね。太陽に当たるのがとても気持ちのよい季節となりました。日焼けも気になるかもしれませんが、この太陽が睡眠にとても重要な要素となるのです。

睡眠を促進するメラトニン。特に朝、日光を浴びることで夜早い時間にメラトニンが分泌されるとか。野外アクティビティをする人は、そうでない人と比べてメラトニンの分泌が1.4時間も早いという実験結果まであります。外へ出掛け、太陽の光を楽しみましょう!

また、布団に入ってから、寝つくまで一般的には10~20分だと言われています。寝つきが早いのは良いことだと思われがちですが、実は寝不足のサインだとか。睡眠が気持ちよく取れていないという方は、ちょっとした習慣を見直すと、変わってくるかもしれません。寝室の明かりを完全に落として、涼しく保ちましょう。暗闇は、体内へメラトニンを分泌し睡眠を促します。夕方のカフェインを控え、お休み直前(1時間前)のテレビやスマホの使用を避けてみるとよいかもしれません。

睡眠に役立つ食べ物やヨガのアーサナは「睡眠について学ぶ」 をご覧ください。

Happy sleep…zzz….

Spring Yoga Retreat

Spring Yoga Retreat – Newton, MAにて

5月29日にマサチューセッツ州ニュートンでヨガリトリートを開催しました。

気温の低い曇りの日でしたが、ご参加いただいた皆さまにはお楽しみいただいたようで、とても嬉しかったです。

午前は、「リラックス・フロー+バックベンド」。身体をほぐし、心を落ち着けるようなゆっくりとしたフローでヨガがはじまりました。後半のバックベンドのフローでは、プロップを様々な方法で用いて、ラクダのポーズやウィール(車輪)のポーズに挑戦しました。「これまで苦戦していたポーズがすっとできた」などという声が聞くことができました。

今回のヨガリトリートは、Yoko Design Kitchen主催ブライデン陽子先生にお料理レッスンをしていただきました。豆や野菜の自然の味を生かせる調理法をレシピ付きでご紹介いただきました。中でも私が印象的だったのは、レッドレンティル(赤レンズ豆)のスープ。調理が簡単で栄養価の高い豆を使ったこのスープは、家庭でもすぐに取り入れたくなるレシピでした。カレー味のスープは食感もしっかりあって、それでもやさしいした味でとっても気に入ったアピタイザーでした。
メインであるマグロのキヌアボールは、いろんな食感で野菜を食べるのが楽しく、また、マグロとの組み合わせでの贅沢サラダでした。デザート、ラズベリーチアシードプディングは、ほんのりとした甘さで身体にやさしく、とてもおいしくいただきました。
美味しく、食べるのが楽しくなる、おまけに身体にやさしく、簡単に作れるレシピがたくさんでした。

美味しいお食事の後は、「メディテーション&ヴィンヤサ」として、静と動を組み合わせたヨガ。メディテーションは初めてという方が多くいらっしゃいましたが、マントラメディテーションとチャクラメディテーションで、ご自身の心と向き合う、少し厳かでリラックスできたひとときでした。特に声を発して神経系を刺激するマントラメディテーションは、「不思議な感覚が体験できた」とおっしゃる方もいらっしゃいました。ヴィンヤサは皆さん呼吸に合わせてリズムよく行っていらっしゃいました。やはりみなさんヴィンヤサお好きですね!

リトリートの最後は、陽子先生のアンチ・エイジングスムージをいただきながら、アーサナやメディテーション、呼吸に関する疑問を共有しました。濃い赤のスムージーは少し土の香りがしました。身体がすっきりする感覚になり、これもお家で作ってみようと思います!

ご参加いただいた皆様、陽子先生のおかげで素敵なリトリートになりました。本当にありがとうございました!次回のイベントもお楽しみに。

陽子先生のランチ:レンズ豆のスープ、マグロのキヌアボウル、ラズベリーチアシードプディング
ラディッシュのピクルスを早速作ってみました!