ヨガで和らげる、腰への負担

長時間のデスクワーク、重いものを運んだり、掃除をしたりと日常生活の大部分を腰に任せすぎていませんか。ヨガでも腰痛を引き起こすケースがありますが、それは腰に負担をかけているからです。

背筋を正してみましょう。今、腰を反ってしまった人はちょっと注意が必要です。

なぜ腰に負担をかけてしまうのか。一つの原因は、背中上方の筋力が低下しているからと考えられます。背中は複数の筋肉(僧帽筋=首、肩、背中を覆う広い筋肉、肩甲挙筋=首と肩甲骨をつなぐ筋肉、広背筋=背中の広い範囲を覆い、腰まで伸びている筋肉)などからできています。腰を過度に使うのは、これらの筋肉が眠っているからかもしれません。逆に日常の動作を思い出して、これらの筋肉をいつ使うチャンスがあるのか、振り返ってみましょう。意識すると、これまでよりは動かせるでしょう。

先月より、レッスンでもこの背中の上方を使うアーサナにフォーカスしています。「次の日、すごい筋肉痛だった!」と、日常でいかに使わないかを感じていただいたようでした。

ブジャンガーサナ(コブラ)やダヌーラーサナ(弓)のポーズは、この筋肉を高めるのに効果的です。もっと肩を後ろに引いて、肩甲骨をぐっとよせてみてください。すると胸も開き、より深いアーサナを感じることができるでしょう。

ヨガで難易度の高いポーズの一つに、ウシュトラーサナ(ラクダのポーズ)やウルドゥヴァダヌラーサナ(車輪のポーズ)があります。このポーズも腰を反るのではなく、背中の上方を使います。ですが、このポーズ、腰に痛みのある方は、悪化させる可能性があるので注意が必要です。車輪のポーズは椅子の背もたれを利用すると、ポーズの深まりがかなり変わってきます。また、ラクダのポーズでは、腕にストラップを巻いて腕を固定することでポーズがより安定します。肩が落ち、首から肩にかけてのつまり感もなくなるでしょう。どのアーサナも無理に行うのではなく、プロップを使うことで気持ちよく、身体に効かせることができます。

5月のレッスンのサインアップはこちら から!